2022年03月16日

完結記念かいてんげるのお話その1

さて、「かいてんげる」の連載が完結したので、それにまつわるいろんな話を改めて書いていきたいと思います。


まずは連載を始めた経緯の話などを。
前編の「~夢見るロボット工房~」が終わった時にも書いていますが、まあそれを書いたのは10年以上前の話なので改めてということで。

おおゆき工房を開設した当時の話は去年の20周年記念の時にも書きましたが、当初は二次小説やちょっとした漫画の掲載がメインのサイトでした。
でも元々自分はほとんどオリジナルばかりで二次創作はそれまでほとんどやってなかったので、やっぱり自分の作品を掲載したいなと思ったのが一つ目の理由。
当時はまだあまり一般的でなかったデジタルでの漫画制作の研究のために、連載をしながらそれをやっていこうというのがもう一つの理由でした。

とはいえ当初はこんな本格的な長期連載をするつもりは全然なかったので、適当な在りものを組み合わせてとりあえず始めてみようという程度の考えだったのですが。



すでに工房のマスコットキャラとして工房長、ショーコ、理論の三人がいたので、それを以前考えて没にしたSF長編作品のプロットにぶちこんで、かいてんくんという主人公を新たに設定。
1回1エピソード2ページくらいのショートストーリーの連作で、長くても50回も行かないくらいで終わろうみたいな感じの想定でした。

でも実際に掲載してみたら結構好評だったので、一回あたりのページ数を増やして描いていくうちに、だんだんと普通のストーリー漫画の形式に変わっていったので、途中で改めて長期連載へのスタンスへと仕切り直ししたのです。
それがターコ登場回以降の話になりますね。
(冒頭の0話はこの時に描き足した部分です)

その仕切り直しの時に、とりあえずここまでは描こうと考えてたのが「~夢見るロボット工房~」のラストである、ショーコとダークマターとの直接バトルの決着でした。
その目標を達成した時に、そこで一旦連載を止めて別の作品を描くか、「かいてんげる」を継続するか考えて、やっぱりここまで来たなら物語の本当のラストまでやってみようと思って後編の「~目覚めし異邦人症候群~」の連載を開始したのです。
サブタイトルを変えたのは、舞台が宇宙に移って工房船がメインではなくなったのと、気分的に再度の仕切り直しでもあったからですね。



「~目覚めし異邦人症候群~」を開始した時は本当に最後までできるのかどうかわかりませんでしたが、無事にめでたく完結する日を迎えられて本当に安堵しています。
連載期間も21年間という長きにわたる形になりましたが、「~夢見るロボット工房~」が10年半、「~目覚めし異邦人症候群~」も10年半で、どっちもほぼ同じ連載期間になったのは偶然にしても出来すぎですね。(笑)

一体どのくらいのページ数描いたんだろうってのは連載期間中はあえて意識しないようにしてたのですが、完結したので改めて数え直してみると、「~夢見るロボット工房~」が568ページ、「~目覚めし異邦人症候群~」の方が1031ページの、合計1599ページになりました。
コミックス1冊180~200ページとすると、大体8~9巻くらいの量になりますか。
「~目覚めし異邦人症候群~」の方が同じ連載期間で倍近く量があるのは、「~夢見る」の方は途中で5カ月近く連載が中断してた時期があったのと、コミスタを導入した事による制作環境の効率化のおかげでしょうね。



そしてこれはおそらく初公開だと思いますが、上記の「かいてんげる」の元ネタになった没SF作品のアイデアメモ。
雑記025a.jpg雑記025b.jpg雑記025c.jpg
こういうメモって書いた本人でも、後で読み返すと何を書いてるのか理解できないってなったりするものですが(^^;、それでも「かいてんげる」本編に通じるものが色々ありますね。
火星にあった先史文明とその滅亡とか、地球移住派と火星居残り派との対立とか、ロボットとか。

そしてヒロインの名前が西都原貴子。
外見もメガネをかけさせた以外はほぼ「かいてんげる」と同じですね。
「かいてんげる」でターコちゃんが登場した時点ですでにおタカさんの存在も関係も大体は決まっていましたが、細かい部分に関しては実際に描くまでだいぶ推敲しました。



なお「かいてんげる」のタイトルは平家物語の敦盛の最期から。
はっきり言って言葉のインパクトで選んだようなものですが、源氏と平家の確執とか、若武者を殺めてしまった事への後悔とかその後の行動とか、作品内容に合致する面もいろいろあったので、変なタイトルだなあと思いながら、サブタイトルも付けてそれっぽく体裁を整えてこの形になりました。
最終回掲載直後に、アニメ「平家物語」の敦盛の最期の回が放送されたのも何かの因縁っぽく感じたりして。(笑)

そして「かいてんげる」のタイトルにちなんで本編でも過去に源平合戦の時の因縁とかを出しています。
この過去編は本当はもっと本格的に描こうかなと思ってたのですが、実際に連載してみるととてもそんな余裕はなくて、「過去編描いてたら完結できないや」ってなったのでダイジェストで済ませました。
完結した今改めて考えてみると、この時はショーコもダーも共に記憶の封印を受けた状態だったので、ドラマ的な連続性はあまり無いかなとも思うので、詳しくは描かない方で正解だったのかもしれません。


とりあえず今回はここまで。
posted by おおゆき at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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