今回は西都原貴子さんたちとその周りのお話。

セ航の制服は度々カラーでも描いていたのですが、ターコはこの制服を着たことが無かったと思うので、ペアルックでカラーイラストにしてみました。
以前に書いたように、かいてんげるの元になったボツ話のヒロインの名が西都原貴子。
(西都原(さいとばる)は宮崎の西都原古墳群から。そこを選んだ意味は特に無くて、単に言葉の印象で決めた形だったと思います。)
そのヒロインの名前を受け継いだキャラだったので、当初から話のメインの一つとして扱う予定はありました。
ただ工房の看板キャラの理論とショーコをすでに出していたので「夢見るロボット工房」の方ではそちらの話を優先して、とりあえず西都原さん達はターコだけ出しておいて、もし続きを描くことができたならばその時に本格的な話の展開をしようと思っていました。
なので「目覚めし異邦人症候群」でのおタカさん登場は、実に10年越しのお披露目だったんですね。
彼女たちの設定も話の展開もかなりの部分は最初から固まっていましたが、前に書いたイェミリアの事なんかもあって、途中である程度の修正をかける形になり、セ航の「南北合同演習」でのおタカさんのエピソードは幻となってしまいました。(^^;
予定ではターコと出会った時の記憶が演習でフラッシュバックしてそこから過去話へ…という形だったんですが、やっぱり理論vsイェミリアの方がアクション的にも盛り上がるだろうなあって事で。
ターコの外見がおタカさんに酷似していて、それを誰が何のために作ったのかというのも当初から決めていましたが、まあ実際に描いてみると他愛のない理由で、アレス君も若かったんだなあという感じになってしまいましたが。(笑)
ちなみにアレスとおタカさんの前髪のデザインが同じなのは、アレスに憧れたおタカさんが髪型を真似たという設定が当初はあったんですが、過去話を描く時にキャラデザがわかりにくくなるのと、そういうネタを差しはさむ尺の余裕がなさそうだったので、その設定はボツになりました。(^^;
マグアスの四博士の設定も当初からありましたが、後編の「異邦人症候群」を描くのかどうかは登場時ははっきり決めてなかったので、目を描写しない匿名的な出し方をしていました。
終盤間際になって続きも描こうって決めたので、最後の最後にティファリーズだけ顔出しする形になりましたが、演出的には結構効果的にはなったのではないかと思います。
ただ他の三人に関してはデザイン的にモブキャラになってしまって、そのあたりはまずかったかなあと思っています。
特にサクリオードは他の二人と違って頻繁に過去回想が出てくる形になったので、博士時代をもう少し特徴を付けたキャラデザにしておけば良かったなあと。
多国籍軍司令とかとキャラ被りしてしまって、これ区別つかないやって後悔したけど後の祭り。
ここもかいてんげるで大きく失敗したなあと思ってる箇所の一つですね。(^^;
四博士の師匠のメルアース博士は、表のラスボスが欲しいなと思って後で付け加えたキャラです。
「夢見るロボット工房」で現代にシルエット姿のラスボスっぽいムーブをしているのはサクリオードなのですが、彼は設定上表舞台に出るわけにはいかないので、そっちの担当をするキャラが必要になったんですね。
メルアース博士の外見はサルバドール・ダリっぽい感じをイメージして、現代のサクリオードは大谷吉継…そのものではないのですが、ああいう感じの頭巾姿をイメージして作りました。
この二人のキャラデザはわかりやすいし怪しげな感じも出てて、個人的にお気に入りですね。
キャラデザといえばターコとおタカさんの違いは耳なのですが、これはバストアップで会話してる時にもどっちがどっちか分かりやすくするためにそうしました。
でもボケててうっかりターコの耳を普通の人間の耳に描いてしまった事が多々ありまして、一応アップする前に気付いて修正してるはず…なのですが、どこかに間違えてる箇所があったらどうしよう。(^^;
あと、作中でターコを作ったのは数年前だったので、その間におタカさんが成長(!)してターコよりも胸が大きくなってるという設定もあったりします。
読み返して見ると初登場時より最終回は明らかに胸が大きくなってますね。
これは手癖で描いたせいでそうなったのではなく成長したせいです。多分。(^^;
(設定があるのはホント)
さて、とりあえずかいてんげるのお話については今回でひと段落つけたいと思います。
ネタ自体は21年分だからいっぱいあるのですが、いつまでも長々と書いていても仕方がないというのもありますし、そろそろ新作の方にも本格的に取り組みたいなという事で。
その前にブログの引っ越し作業もありますしね。
という事で、次なる展開をお楽しみに。